出漁情報

漁港の抱える問題

東日本大震災以降、漁港の復旧・復興が済むまでの間、競りを行えないため、それまで漁港に来てくださっていた仲買人の方々が離れてしまい、漁港で競りを再開しても思うように人が集まらないという問題が浮上しました。

この問題の原因としては、放射能などのイメージからくる問題、現状の漁港の問題があります。
現状の漁港の問題とは、漁に出ている船の把握が難しいことです。漁の中には、前日の深夜に出航し、翌朝、漁を終えそのまま競りへ水揚げするものがあり、この場合、漁港側で把握するのが、競り開始の直前になってしまうとのことでした。

競りに参加する仲買人さんの中には、特定の漁師さんが獲ってきた魚を目当てに来る方もいるため、競りの前には出漁状況確認の電話が鳴り続けるそうです。

解決のために

問題の解決には、事前に出漁状況を公開することにより仲買人さんの競りへの参加促進、市場に人が集まりやすくする仕組みが必要でした。そのため、WEBサイト上で出漁状況の確認が行えるようにし、漁師さんから、出漁報告を楽に行えるアプリを制作しました。

出漁する漁師の皆様には、出漁報告を携帯電話から送ってもらいます(スマートフォンでは専用アプリ、フィーチャーフォンでは専用アドレスへの空メール)。簡単な操作で出漁状況の更新が行えます。

仲買人の皆様には、出漁状況公開用のWEBサイトを提供します。このサイトからは、現在の出漁状況確認(出漁した船のみ)や漁協からのお知らせ、競りの開始時間の確認が行えます。

漁協の皆様には、管理用のWEBサイトを提供します。各船の出漁状況の変更や漁協のお知らせ内容の変更が行えます。

出漁情報管理システムイメージ図 出漁状況公開WEBサイトイメージ図