ユビキタスブイとは
ユビキタスブイは、公立はこだて未来大学和田雅昭教授(以下、和田教授)が開発した海洋観測ブイです。本事業ではこちらを利用して、水温およびクロロフィル濃度について、自動で測定、データ送信、データベースへの蓄積を行っています。
ユビキタスブイは、水温などを計測するセンサ、データ送信部、電力源を海洋ブイに設置したものです。従来から存在する同様の装置は大型、高コスト、専用回線など、研究使用色の強いものでありましたが、ユビキタスブイは小型軽量、低コストで、ランニングコストについても低価格であり、導入障壁を非常に低いものにしました。また、水温センサは1つのブイにつき複数の水深の水温が測定できる多層式であるため、多点多層での水温データの取得が可能となっています。
水温の取得とデータの送信の頻度は、1時間に1回となっています。データの送信にはSIMカードを使用しており、通信可能範囲は非常に広範囲です。水温センサの電力源は、市販の単一乾電池4本で、約1年間連続稼働します。送信されたデータは公立はこだて未来大学管理のデータベースに集約されます。本事業では、そこから必要な分の情報を取得、WEBサイトやスマートフォン向けアプリケーションに整形し、地元漁師に発信しています。